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【夜泣き支援メール講座】第7回「夜泣きへの対処法:昔と今」

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2022.11.14

投稿者:赤ちゃんの眠り研究所事務局

赤ちゃんの眠り研究所 管理者

さて、ここからは、育児支援者向けの内容をお伝えしていきます。

 

夜泣きの相談、皆さんはどのようにされていますか?

 

支援者の皆さんのなかには、「ねんトレ」って、ママたちの間で流行っているけど、大丈夫なの? と、怪しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここまで、パパママ向けのLINE講座も読まれてきて、少しは怪しさも減ったでしょうか。

 

さて今回は、以前からよく行われてきたアドバイスを「昔のアドバイス」、あからぼや最近の子育て家庭の間で実践されているねんトレを「今のアドバイス」として、何が違うのか、確認していきましょう。

 

昔と今とで何が違う?

【 昔のアドバイス 】

夜泣きがあったときに、抱っこや添い乳、ミルク、ドライブ、一度しっかり起こすなどが、よくアドバイスされてきました。

 

このような対応は、「泣いたときにどう泣き止ませるか」「泣いた後にどうするか」という視点での対応です。

 

確かにそのときは泣き止むかもしれませんが、次の日も、また次の日も、ひどいときは一晩に何度も同じような対応をしないといけない状態が続き、親は夜中に何度も起こされるかたちになります。

 

そうなると、対応する親の疲弊やストレスが強く、もちろん親も睡眠不足になり、ときには赤ちゃんをかわいいと思えない…といった心理状態にも陥ることも。

 

 

【 今のアドバイス 】

私たち団体でお伝えしているような ”ねんねトレーニング” (あからぼの場合は、「眠りやすい生活環境を整える練習」と「眠る力を育てる練習」)によって、泣く原因を探り、そもそも夜中に泣かずに、もしくは泣く回数を減らし、質のよいせるようにアドバイスします。

 

ねんトレには様々な方法がありますが、多くの研究から、生活リズムや睡眠環境を整えるための「睡眠衛生指導」や、くせになっている(強化された)寝かしつけを変えるための「行動療法(消去法)」がベースになっています。

 

一部の団体や海外では、ひとり寝(親と寝室を分けて寝かせること)を推奨し、親の力を借りずに寝られるようになることを目指す場合もありますし、あからぼのように、親と同室でありながらも親のかかわりを最小限にするという方針のところもあります。

 

「睡眠衛生指導」は、すべての支援者が実践的にアドバイスできるようになっていただきたい、「眠りの基礎=健康の土台」をつくるものです。

「行動療法」は、自信をもってアドバイスやサポートができるようになるためには、支援者側にも納得感が必要かもしれません。

 

次回は、「睡眠衛生指導」をベースにした「赤ちゃんの眠りの悩みについて 予防編」をお届けします。

お楽しみに♪

赤ちゃんの眠り研究所 管理者
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赤ちゃんの眠り研究所事務局