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【乳幼児睡眠アドバイザー・対談インタビュー③】植田奈津子さん×高槻市議会議員 西村ゆみさん

パパママ向け

インタビュー

コラム

常設

2024.2.28

投稿者:赤ちゃんの眠り研究所事務局

赤ちゃんの眠り研究所 管理者

みなさん、こんにちは。
ご訪問頂きましてありがとうございます。

 

第3回「アドバイザーインタビュー」は、私たちの団体の理事として、そして「乳幼児睡眠アドバイザー」としても活動されている、植田奈津子さんです。

 

この「アドバイザー・インタビュー」は、あからぼの乳幼児睡眠の資格である「乳幼児睡眠アドバイザー」として認定され、各地域でアドバイザーの資格を生かしながら、育児支援に携わっている方のリアルな声や活動の様子を、みなさまにご紹介していくものです。

 

※今回は、高槻市議会議員 西村ゆみさんのVoicyに植田奈津子さんがご出演された回から、一部書き起こして記事にさせて頂いております。

 

 

この対談インタビューは、2024年2月11日にVoicyにて配信され、現在も公開中です。

記事の最後に、西村さんのVoicyのリンクがありますので、ぜひ音声での対談もお聞きください!

 

第3回目 植田 奈津子 さん

 

<プロフィール>

 

・NPO法人 赤ちゃんの眠り研究所 理事

・NPO法人赤ちゃんの眠り研究所認定 乳幼児睡眠アドバイザー

Nerune 赤ちゃん教室 運営

・看護師

 

高槻市議会議員 西村ゆみさん × 植田奈津子さんVoicy対談

 

──みなさん、こんにちは。高槻市議会議員の西村ゆみです。


今日は0歳から3歳の睡眠相談室「Nerune赤ちゃん教室」を主宰しています、乳幼児睡眠アドバイザーであり小児看護師の植田奈津子さんにお越しいただきました。


よろしくお願いします。では、自己紹介をお願いします。

 

私は今0歳から3歳の睡眠相談室で夜泣きや寝かしつけ、赤ちゃんの眠りにお困りのお母さんたちのご相談をオンラインで全国から受けています

 

開業しようと思ったきっかけは、もともと私は医科大学の周産期センターNICUで11年勤務し子育てをしたく退職しました。

 

15年子育てに専念しましたが、地域で子育て支援をしたという気持ちになったので、市の療育現場でお仕事をさせていただきました。そこで、2歳児のお子さまたちと接するようになりました。

 

すると、かなり睡眠が乱れていたり、朝起きるのがすごく遅くなっていたり、夜なかなか寝れないということが、育児をする上でお母さまたちのご負担になっている、育児が悪循環になりやすいことを目の当たりにしました。

 

もう少し早い時期に赤ちゃんの眠りについてお母さんたちが知る場所が要るのではないかと考えるようになって、療育現場で10年お勤めをしましたが、2021年の1月に「Nerune赤ちゃん教室」を開業し、オンラインでご相談を受けるようになり、ちょうど3年目に入りました。

 

──ありがとうございます。

 今はインターネットで「夜泣き相談」で検索すると奈津子さんの「Nerune赤ちゃん教室」が出てくるんですけども、全国からのご相談が多いですか?

 

そうですね。北海道から沖縄、特に関東圏の方からのご相談が多いです。

 

オーストラリアやスイス在住の日本の方が、ご相談場所がないということで、検索して来てくださいます。

 

ネットで探したっていう方も多いんですが、関東の支援センターからママ友に紹介されたと予約いただくことも多いです。

 

赤ちゃん教室でのママからのご相談内容は?

 

──どんなご相談内容が多いですか。

 

抱っこでしか寝れない、寝かしつけに2時間かかる。ベッドに寝かせたら少しで起きてしまう。

 

9ヶ月の体重の大きくなったお子さんを、バランスボールで深夜に1時間半かけて寝かせたり。

寝ても30分で起きてしまうので、繰り返して寝かせる。

1歳を超えても、寝かしつけのために1時間半抱っこして歩かないと寝ない・・・。

 

ご家族の睡眠不足からの精神体力の限界ギリギリでくる方が多いです。

 

生まれて間もない赤ちゃんを、どうやって寝かせていいかわからない。

眠れなくて辛い方など、さまざまです。

 

月齢によってお悩みも変わりますが、ママが眠れなくてしんどい、精神的に辛い現状があります。

 

「30分ぐらいしか、寝てないです」

「ソファで座ったまま抱っこして寝ています」

「辛すぎて・・・助けてください」

 

というメールが来ます。

 

──そういうご相談に対して、一人ひとり状況が違うと思いますが、「これをしたら寝る」というポイントはあるんでしょうか?

 

これはもっと、妊娠中から学んでいたら、そんなに苦しまなかったのかなと思うケースが多いのですが・・・。環境の問題がかなり大きく、赤ちゃんがどうしたら安心して眠れるか、どんな環境で寝かせてあげると赤ちゃんが寝やすいかなどを学ぶ場所がないという現実があります。

 

一方で、インターネットやSNS、ブログなど情報が多くありすぎて、情報を子どもに合わせ、あれこれ試行錯誤し迷走しているママが相談に来られることも多いです。

 

まずは情報の整理と、ご家庭やお子さんに合った環境やリズムを整えるために丁寧にやりとりをしながら、眠れない原因を探っていきます。

 

「夜泣きや寝かしつけで相談する場所がなかった」という現状

 

──私も娘が赤ちゃんのときに本当に寝なくて。

 しかも、昼夜逆転しがちだったので私もとても苦労しました。

 

 そのときに奈津子さんに相談したかったです。

 さきほど、赤ちゃんの眠りを妊娠中から学んでいたら・・・とおっしゃっていたと思うんですけど、やっぱり学ぶ機会がないんですね?

 

赤ちゃんの離乳食やお風呂の入れ方、お洋服の着せ方など、市のホームページを拝見しても、情報はあるのですが、眠りについては定期的に学ぶ場所ってあるのかなと感じています。

 

この地域だけではなく、全国的に、眠りは、離乳食と同じような扱いにはなっていないです。

 

離乳食はミルクや母乳から始まって初期の離乳食、中期、後期と発達に合わせて食事も成長させていく感じですけど、眠りも同じなんですよね。

 

赤ちゃんの眠りにも特徴があって、赤ちゃんの眠りのメカニズムもあるしそれをどのように育んであげるかというのが、すごく大切だと思っています。

 

ただ、赤ちゃんの眠りを学ぶ場所や相談する場所が少ないとすごく感じています。

 

──私も過去に経験があるんですが、3ヶ月検診のときに保健師さんに「なかなか寝なくて」と夜泣きの相談をしたことがあります。

 

 「時期が来たら眠れるようになるよ」というアドバイスに聞こえてしまった時があって・・・。

 

 相談したとしても、一過性で終わってしまうと、「私がもっと頑張らなきゃいけないのかな・・・、私の子育てが悪いのかな・・・」と自分を責めてしまうことがありました。

 

 奈津子さんのところには、継続してのご相談を希望されて来る方は多いですか?

 

Neruneにご相談に来られた方に、アンケートをとってみたことがあります。「夜泣きや寝かしつけで相談する場所がなかった」という方が、96.4%ぐらいいたんですね。

 

相談する場所がなく探してNeruneに辿りついたという方です。

 

ただ、この方たちも支援センターや、保健師、助産師、小児科につながって、ご相談されてはいたんですけど、そのご家族にあったものではなく、ワンポイントアドバイスで終わっているような印象でした。

 

それで、解決に至らない状態で私のところに来るようです。

 

Neruneでは、2週間フォローさせていただきますが、「どうしても赤ちゃんが泣き止まない、どうしたらいいかわからない」という時は、24時間対応しています。

 

LINEでご連絡いただいたら電話をつなげて、「じゃあ一緒にあやしてみましょう」と、寝るまで一緒にお付き合いすることもあります。

 

どうしても夜中に赤ちゃんが泣いてしまうとママがパニックになってしまい、うまく寝かせられなく辛くなるのですが、私の声を聞くと少し落ち着かれます。

 

そうすると赤ちゃんも落ち着いて寝るということもあります。そういう意味では夜泣きを解決するというより安心感のある相談場所になってるんじゃないかなと、私も感じています。

 

活動の原動力は「恩返し」

 

──奈津子さんの原動力は、どこから来ていますか?

 

私の娘は今23歳になるんですが、900gの小さな赤ちゃんで産まれ、たくさんの方にお世話になりました。

 

お世話になった恩返したいという気持ちがあって、今も恩返しをしているところです。

娘にたくさんの力を与えてくれたその方たちにはお返しができませんが、別の方たちにお返ししている気持ちで活動しています。

 

──「24時間いつでもいいよ」という言葉が、一つあるだけでもママたちはすごく安心しませんか?

 

そう言ってもらえます。心強かった、安心だったというお声をいただきます。

 

成長の過程でハイハイが始まったり歩くようになると、夜泣きが出てきたりします。

フォロー終わる時「またNeruneに相談できるから安心」とみなさま言ってくださいますね。

 

──ママが安心感を得られる瞬間って少ないんでしょうか。

 ほっとしたり、安心できる時間や場所が・・・。

 

 働く女性は、仕事しなきゃいけない、子育てしなきゃいけないという緊張で張りつめている方もいるのでしょうね。

 

今の時期は4月からの保育園や復職で不安になり、「復職までに寝てくれるようにしたい」というご相談がすごく増えます。

このような働くママが増えているので、育休産休前に眠りを学ぶ機会があってもいいのかなと思います。

 

眠れないママを心配してパパが予約してくれることも多いです。

 

──この番組は、みんなが優しい高槻とは何かを考える番組なんですが、奈津子さんが考える「優しい」とは何ですか?

 

「相手のことを考えて寄り添う気持ち」が、私は看護師をしているときからすごく優しい社会につながると思っています。

赤ちゃんの眠りの相談を受けたときも、「こうしなさい」とは言わないです。

 

ママやパパを優先して、ご家庭でどうしたいかをしっかりと話し合います。

どうしたらそのご家庭が幸せになるかを考えながら、お話をすることが多いです。

 

支援者は「こうしたら?」と、やったらいいことだけを伝えがちですけど。

ママやパパ、ご家族の気持ちを寄り添い、汲み取ることが、すごく大事なんじゃないかなと思っています。

 

「ねんねトレーニング」という言葉がすごくママたちの中で流行っていて、赤ちゃんを泣かしたら寝ると思われている方がいます。

 

支援者たちもねんねトレーニングをしないといけないの?というような雰囲気にもなっています。

 

赤ちゃんが眠れる環境を整えること、生活リズムを整えること、おひさまリズムを整えることが大事だということを、飛ばした状態でねんねトレーニングにはしるご家庭が多い印象です。

 

ご家庭で何が大事で、そのご家庭に合った支援は何かということを、赤ちゃんや養育者の立場に立って考えることが優しさにつながるのかなと感じています。

 

相談後に頂いたママからの声

 

ここで、ひとりのお母さんのアンケートをご紹介します

 

 「生後4ヶ月から夜中2~3時間おきに起きる生活をしており、心身の疲労がたまって相談させていただきました。

 

 睡眠環境や日々の過ごし方などをアドバイスをいただき、子どもも徐々に自分の意思で眠れるようになってきたり、泣かずに再入眠できたりすることが増えました。

 

 また母乳を止めることもなく私と子どものペースでやっていることを尊重していただき、ゆっくりでいいのだと肩の荷が下りました。

 

 今はSNSなどで夜通し寝ることが誰でも当たり前にできるというような情報も多くあり、私自身もそういったものと比較して必要以上に焦ったりしていましたが赤ちゃんの睡眠のことを知れたり、自分がどのように子どもと関わっていきたいかを相談を通して考えることができ、今後について落ち着いて考えることができるようになりました。

 

 今後も教えていただいたことを継続して子どもと共に成長していきたいと思います。」

 

情報が多いので迷っている方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、誰かに頼ることを恐れないでください。

 

そして、私たちも頼られたときにすぐに手がのばせられるように大きく手を広げて待っているそんな輪が、優しい社会につながるといつも考えています。

 

──素晴らしいですね。過去を思い出して今いろんな気持ちになりました。

 

 助けてほしいときに「助けて」って言える方はたぶん一部で、自分で抱え込んでしまって苦しむお母さまやお父さまがいらっしゃると思うんです。ぜひ今もし悩んでる方いらっしゃったら、奈津子さんのNeruneのホームページを見て相談してみてください。

 

 

今日はお呼びいただいて、こちらこそありがとうございました。

 

 

▼高槻市議会議員 西村ゆみさん Voicy▼

 

『みんなにやさしい街 高槻の「やさしい」を考えるラジオ』

 

「2024/02/11 #15 赤ちゃん夜泣き寝かしつけどうしたらいいですか?

小児看護師 Nerune赤ちゃん教室をしているnatsukoさんと語る」

 

https://voicy.jp/channel/3978/723262

 

書き起こし:鶴田 名緒子(NPO法人赤ちゃんの眠り研究所 理事)

赤ちゃんの眠り研究所 管理者
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赤ちゃんの眠り研究所事務局