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【乳幼児睡眠アドバイザー・インタビュー①】 山崎祥子さん「子育て家庭に安心感を届けたい」

パパママ向け

インタビュー

常設

2021.7.16

投稿者:赤ちゃんの眠り研究所事務局

赤ちゃんの眠り研究所 管理者

みなさん、こんにちは。
ご訪問頂きましてありがとうございます。

 

今回から不定期で「アドバイザーインタビュー」をご紹介していきたいと思います。

 

NPO法人赤ちゃんの眠り研究所認定「乳幼児睡眠アドバイザー」の資格を生かし、子育て家庭のために育児支援活動を行っているみなさんへ、実際のご活動についてお話頂きます。

 

 

第1回目 山崎 祥子さん

 

普段どのような育児支援のご活動をされていらっしゃるのか?

子育て家庭への思いや、活動とご自身の育児との両立などについても語って頂きました。

 

 

<プロフィール>

 

・NPO法人赤ちゃんの眠り研究所 理事

・NPO法人赤ちゃんの眠り研究所認定 乳幼児睡眠アドバイザー

・社会福祉士・ベビーマッサージセラピスト

・ママと赤ちゃんの子育ち教室Cocci⁺主宰

 

山崎さんは、2人の男の子を子育てしているママです。

 

育児をしながら、地元の横浜市戸塚区を中心に赤ちゃんの眠りについて講座でお話をされたり、助産院のベビーマッサージ教室を担当しています。

 

 

また、コロナ禍で外出できないママのために、オンラインでの個別相談を行うなど、幅広く子育て家庭を支援する活動を行っています。

 

当団体の理事としても、日頃からご尽力頂いています。

 

――本日はよろしくお願いします。
山崎さんが今の活動を始めるきっかけを教えてください。

 

よろしくお願い致します。

 

最初は、小さい子どもがいても子育てしながら資格がとれるという、ベビーマッサージの資格を取りました。自宅で子育てしながら開業できることに魅力を感じて。

 

自宅でベビーマッサージセラピストとして自宅を拠点とした活動をブログで発信するようになりました。

 

長男が1歳を過ぎた、2012年に横浜市東戸塚でママと赤ちゃんの子育ち教室Cocci⁺開業し、地元のママに向けての活動がスタートしました。

 

「ママが赤ちゃんの眠りに悩んでいる」現実を知った

――あからぼ(赤ちゃんの眠り研究所の愛称)との出会いは?

 

代表理事の清水悦子さんの本の出版イベントでお手伝いに伺ったことが出会いのキッカケでした。

 

たまたま同じ戸塚区に住んでいて、地元のカフェなどで偶然に会うようになったんです。

 

具体的に団体の活動が動いたのは悦子さんがアドバイザーを育てると考え始めたときです。

 

まだNPOではない頃です。

互いの家に行き来し、赤ちゃんの睡眠についての講義を受けたり、ケーススタディや事例検討会をしていました。

 

――団体として活動が始まる前からの出会いだったんですね。

 

はい。

 

私も自分のベビマの活動をしていくうちに、ママが赤ちゃんの睡眠のことに悩んでいることを知ったので睡眠の勉強を重ねていきました。

 

子育てに「安心感」を届けたい!

 

――活動を通じて大事に思っていることは何ですか?

 

ママは特に初めての赤ちゃんの子育ては、知らないことばかり。

 

想像と違っていたことや思うようにいかないことも多く、決して楽しいことばかりではと思います。

 

私の子どもたちも今は10歳と5歳と大きくなっていますが、今でも赤ちゃんママと同じ目線に立てるように努力しています。

 

「こんなこと言ったらどう思われるかな?」といった気を遣うことなくホッとできて、ママがおしゃべりしやすいような雰囲気づくりを心がけています。

 

ママと向き合うときには「安心感」を与えることを大事にしています。

 

――「安心感」はまさに、あからぼが発信していることでもありますね。

 

はい。

 

今はネットなどで情報がいつでも手に入るので便利ですが、同時にママたちが不安になることも多いと感じています。

 

時には、「こんな日もあるよね・・・」と、自分に優しくしながら、赤ちゃんと向き合って欲しいです。

 

コロナ禍で孤立しがちな子育て家庭の悩みに向き合いながら――

 

――今のコロナ禍では、ママ、パパは何に悩んでいますか?

 

妊娠中から感染に気をつけながら過ごし、また、コロナで両親学級にも行けなかったり、出産の立ち合いができません。

 

生まれてからも、赤ちゃん教室や支援センターが予約制だったり、気軽に行けない状況です。

 

限られた環境の中で我が子と向き合うのは、時に苦しくなってしまうのではないかと心配です。

 

「5か月や6ヵ月頃に初めて他の赤ちゃんに会った」というママもいました。

 

コロナ禍では月齢が幼いうちはどこに行くのも悩み、半年くらいでやっと他のママに会う機会などができたとおっしゃるんです。

子育て中は他の赤ちゃんたちを見て安心することもあるのに、それがなかなかできない。

 

社会のコミュニティやママ友とのつながりがないと、他のママからの情報がないので、「何を着せて寝かせている?」「どんなイベントがある?」ということすらわからないんです。

そんな状況だから、SNS、ネット、本の情報に頼りきってしまうんですよね。

 

パパも在宅勤務して赤ちゃんの子育ても仕事も大変だから、ママも気を遣いながら外に連れ出す状況もあると聞きます。

 

ママも休めないから、心が安まる時がないんです。

 

「地域の居場所づくり」を大切にしたい

 

――そう考えると、山崎さんの居場所づくりは本当に大切ですね。

 

「地域の山崎さん」になりたいと思っているんです。

気軽に相談したいと思われるように。

 

地元の東戸塚の活動を毎月やっているのはそのためです。

何度来てもいい。散歩がてら、気軽に寄ってほしいですね。

 

小さくても続けていきたいです。

 

自分の家族も大切に、活動も自分らしく

 

――家庭と活動(仕事)の両立はどのようにされていますか?

 

下の子は幼稚園で年中の男の子です。

 

 

バスの送りは9時で、14時半に帰りのバス停に迎えに行きます。

家族の時間を考え、基本的には幼稚園に行っている時間帯で活動しています。

核家族で、パパも会社員でなかなかお休みがとれないので、基本的には私が子どもの面倒をみています。

 

月2回のベビマは助産院と地域で固定で活動しています。

 

個別相談は自宅でオンラインです。自治体からの依頼は睡眠の講座がメインです。

 

 

――ご家族の反応はどうですか?

 

夫はすごく応援してくれています。
私は表に出るのが苦手なので、仕事の依頼が来ても迷ってしまいます。

 

それで、夫に「やってみようかな」と話してみると、「それはよかったね!やってみたら!」と背中を後押ししてくれるんです。

 

 

家族をまず大事にする気持ちが一緒なのと、「活動を精一杯応援する」と言ってくれることが本当に有難いなと感謝しています。

 

 

――最後に子育て家庭へメッセージをお願いします。

 

 

先々のことを考え、不安になることもあると思います。
でも結果ばかりを求めすぎないでくださいね。

 

今、ママ自身や赤ちゃん、ご家族の幸せはどこにあるのか?
パパとの関係や、子育て家庭、コミュニティも大事です。

 

ママであっても「自分」を大切にしてほしい!

 

ママの笑顔を、赤ちゃんも旦那様も一番必要としています。

笑顔で子育てできるように応援しています。

 

 

優しい語り口と笑顔が印象的な山崎さんでした。

 

「地域の子育て家庭に安心を届けたい」という思いが伝わってきて、お話を伺いながら、とても胸が熱くなりました。

 

(インタビュアー・記事執筆:鶴田名緒子)

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